2011年 04月 20日

これからの「電気」を考える ①

 2011年4月20日

 今日は少し真面目な話をしたいと思います。
 ぼくの本業は「電気工事」です。 その立場から、今回の大震災を受け、思うこと、考えることを、このブログの中に新しいカテゴリーとして書いていくことで、その情報が少しでも皆さんのお役に立つことが出来ればと思います。

 みなさんは、「オール電化住宅」の弱点についてご存じでしょうか?
 もちろんこれまで興味のなかった方には、「オール電化」という単語自体知らないという方もいると思いますので、簡単に説明すると、これまでガスや灯油などで使用していたコンロやボイラーなどを、全て電気製品で賄う。 全てのエネルギー源を電気にするということです。 代表的なものは、ガスコンロをやめてIHクッキングヒーター、灯油ボイラーをやめてエコキュート、石油暖房機をやめてエアコンにするということです。

 今回のような震災を受け、これまでも危惧されていたオール電化住宅の「弱点」が露呈されました。
 確かに、オール電化住宅は、環境にも家計にも優しくお得です。 そして何より住宅火災が起きにくいという安全に対するメリットも大きい。
 けれど、停電になってしまえば、調理も出来ない、お風呂も入れない、暖が取れないというリスクが当初からあったわけです。 もちろん、導入されている方々にとって、そのリスクは周知の事実で、これほどまでの長期停電自体が想定外とすれば、仕方がないと諦めている方も多いと思います。しかし、現実にその弱点が露呈されてしまった以上、このままではこの先、オール電化にしようと考えていた方々は導入を断念するでしょうし、ぼくらとしても、これまでのようにお客さんに勧めることが出来なくなってしまうでしょう。
 けれどそれは、オール電化に代表されることに限りません。 省エネ対応住宅(ガスヒーポン、エネファーム)としても同様の問題があります。 どちらにしても、停電時では利用できないからです。

 じゃあ、これまでの方式でいいんじゃない?って話になってしまいますが、それでは「地球温暖化ストップ」という根本的なガイドラインから外れてしまいますし、今回の震災から派生した原発問題からしても、何の解決策にはならないと考えます。

 ぼくはその問題点からなる全ての解決策の糸口は、太陽光発電システムにあると考えます。
 従来現行の太陽光発電システムに「蓄電池」を搭載しての、次世代型の新システムです。
 ただしその蓄電池はこれまでにある容量(1~5KWh)では足りません。 最低でも、4KWh以上出力できるものを搭載してのシステムです。 そしてこれを独立運転で利用します。 これまでの太陽光システムのように、商用電力(電力会社からの供給電力)との連携はしない方式です。
 そうすることで、災害時でも、長期停電時でも使えます。 もっと極端な言い方をすれば、電気代ゼロという家庭も出てくる可能性もあります。

 そこで、ぼくは実際にぼくの自宅にそのシステムを導入した場合のシュミレーションをしてみました。
 これについての詳細なデータや図面を作成中ですのでまとめあげましたら、またブログでも紹介したいと思っています。

 結論から言いますと、商用電力系統と新太陽光蓄電独立運転システムを併用していくと、電力会社への電気代は少なくても半分から3分の1に減ります。 電気代が減るんですから、余剰電力を電力会社に売る必要は全くなくなります。 当然、災害・停電時でも電気が供給されます。 もっと大きなことを言えば、日本の半分以上の家庭でこのシステムを導入すれば、原子力発電所はいらなくなります。 実際に、電力会社も二酸化炭素削減するという国の方針から、太陽光発電によるメガモジュールなる大容量の太陽光発電所を建設中、もしくは計画中ですので、それと既存の火力・水力発電所との併用で十分電力は賄えます。 これらからするメリットは膨大なものになると考えます。 日本にとっても、世界にとっても、地球にとっても、です。

 ただし、目先の問題点がないことはないです。
 一番の問題は、いまだそこまで出力される蓄電池の開発が実用化に至ってない件。
 目下、一番ぼくが有力だと思えるのが、EV自動車のバッテリーを利用したシャープの蓄電池(インテリジェントパワーコンディショナ)。 これが市場に発売されれば、新システム導入への切欠になると思います。
 そして、設置費用の問題。
 新設の際、太陽光発電システム300万、蓄電池システム250万、電気工事費50万とざっくり概算しても、約500~600万に上ると思います。 改修・改造に関しても約300万となり、かなり高額な費用になります。
しかし、これらについても、国からの助成や補助金、製作メーカーの企業努力に加え蓄電池の寿命期を換算してのリース利用を構築すれば、現実的な価格にまで落とせる可能性があります。

 今回の震災からの教訓を生かし、これからの災害に強い国土造りを国が真剣に考えるなら、このシステム普及促進は、電力会社一極集中利権を分散し、原子力発電機能になりかわる、家庭内インフラ強化を進めていくべきだと、ぼくは思います。

 ぼくは、このシステム普及にある種の「使命感」を感じます。
 いま儲けるだけが商売じゃない。 本当にいいもの、正しいものが、十年後、百年後の日本を構築し、美しい地球環境と共に、人が笑って暮らせる社会造りの一端がここにあると思います。 もちろん、ぼくがぼくの力で何かを変えるということを言ってるわけではありません。 ぼくが発しなくても、きっとこのシステムは一つの選択肢として、この先脚光を浴びていくと思います。 ただその時に気を付けていただきたいのは、そのシステムが商用電力とは連携を取らない形であるかどうかです。 その点についてもこのカテゴリーで書いていきたいと思っています。

 どうも一発目なので、ついつい熱が入り長くなってしまいました(汗)
 分かりにくかったら、ごめんなさい。
 次回からは出来るだけ分かりやすく、要点だけに絞って、定期的に書いていこうと思います。

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by silvadog | 2011-04-20 11:19 | 電気屋として


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