2011年 06月 14日

「命のお薬」 burgさん寝てる場合じゃありません!②

 2011年6月14日

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 先週土曜、富士山周辺の天気は、雨のち曇、降水確率80%。
 きっと誰しもこの天気予報を見れば行かないと結論付けると思われるところだ。
 しかし百戦錬磨のフォトグラファーになると、この辺りのジャッジは通常では測れないところだ。

 そう、お師匠burgさんのジャッジは、GO!だった。

 「オレ、なんだか今回は胸騒ぎがするんだ。」

 これまで見てきたフォトグラファーの目は、初めて見る異様なまでの輝きを放っている。
 その強い信念から来る凄まじい執念とも言えるオーラを前に、ぼくに疑う余地はない。
 富士五合目に近づくごとに不思議と雨雲が逃げるように遠ざかっていく。
 まさに鬼神から逃げるように、富士を取り巻く雲が晴れ上がっていく。
 とはいえそこは大きな自然のなすべき懐の中。
 そうそうたやすく退散してくるわけもない。
 五合目に着きカメラを構えると、嘲笑うかのように雲が一面を覆い尽くす。
 まるで富士山が、「まだだ、まだ早いぞ。」と言っているかのように。


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 富士山には五合目と言われる場所が三つある。
 須走、御殿場、富士宮。 そこを渡り走り、太陽の位置によって移動しながら撮影にかかる。
 この雲の早さにジャッジも変わる。 その判断と勘がフォトグラファーの命とも言える。
 ぼくはburgさんのジャッジに全てを委ねる他はない。
 待ち臨んだ夕焼けは、結局目にすることは出来なかった。

 となれば、後は朝になるまで雲の晴れ間を狙っての星空を待つしかない。
 長い戦いになることはぼくでも感じた。 もちろんburgさんの目の輝きは一瞬のチャンスも逃さないハンターのような目であったことは言うまでもない。

 そう、「命のお薬」を飲むまでは。


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 ぼくらは夕焼けを諦め夕飯を摂るために一時下山。
 お昼も満足に食べていなかったこともあり、少々食べ過ぎたかも知れない。
 ポンポンのお腹に、ぐるぐる山道を五合目目指して登る。
 雲は晴れる気配もなく、より一層その濃さを増していく。
 その視界は5m先も見えない。 状況は最悪。

 「少し今の内に休むかー」

 これから朝までの長い時間を考えれば、今の内に休むジャッジは正解だろう。
 ぼくも同意し車のシートにうずくまる。 ふとタバコを吸おうと外に出ると、月がぼんやり光りだした。
 念のためカメラと三脚を担ぎポイントに向う。
 するとそれまで漂い停滞していた分厚い雲がざわわと上空に撒きあがっていく。

 「晴れた! 晴れたよ、ばぐさん!!!」

 すぐに電話で連絡するも応答はなし。

 burgさん!!!
 寝てる場合じゃありませんよー!!!




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 「命のお薬」 飲まないわけにはいかない。
 けれど寝てる場合でもなかった約一時間ほどの晴れ間。


 ん、ならいいんでないの。

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by silvadog | 2011-06-14 10:19 | 寺子屋


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