2013年 06月 05日

毛虫の恐怖

 2013年6月5日

 最近、仕事がかなり立て込んだ状態が続き、昨夜も帰宅したのが11時過ぎ。
 まあ、それ自体は慣れたものなので、特にどうとかいう問題でもなく、よめも普通に夜食にと残しておいてくれた。そのカレーを食べ、じゃあ風呂でも入って寝るか―っと時計を見たのが12時を廻ったところ。
 すると、それまでぼくの足元でおとなしくしていたしぅばが急に咳込み始めた。
 まあ、それ自体もそれほど珍しいことでもないので、おいおいまた変なものでも食ったか―などと笑いながら見ていると、今回は少し様子がおかしい。すると、嗚咽が始まり嘔吐、しかも泡状のもの。
 これは!?とびっくりして、あわててしぅばに駆け寄ると、パニックに陥っている。
 どうやら口の中が、痛いのか気持ち悪いのか、やたらに口をンパンパさせカッカっと咳込む。そして「たすけて!」と嘆願するようにヒンヒンといいながら、お腹をさすれとヘソ天。
 これはマジでやばい!!!と感じたぼくは、よめに病院に電話するように声を掛ける。その時点で12時半くらい。
 病院への電話は繋がらない。しぅばは尚も苦しそうに痙攣にも似た伸びを繰り返し、「たすけて! たすけて!」と鼻を鳴らす。ぼくもよめもパニックだ。
 「どうすればいい? どうすりゃいいんだ!」
 「まずは落ち着こう。とにかく落ち着け!」と自分とよめに声を出す。
 するとよめが悲鳴に近い声を上げた。
 「これだよ、これ! しぅば、毛虫を噛んだんだよ!」
 慌てて、それまでしぅばがいたテーブルの下を見ると、大きな毛虫が転がっていた。
 「毛虫かよ!!!!!?」っと原因が分かったことで、少し事態が進展する。
 食べてしまったわけではないことで、胃にその針やら毒が残ることはないだろう、すでに泡状の嘔吐を3回ほどしていたし、口の中が気持ち悪いのはその針やら毒のせいだろう。
 問題は、しぅばのパニック状態。初めてのことでしぅば自身がびっくりしているので、やたらとのたうちまわる。それが原因で頭に浮かぶのは、「胃捻転」だ。大型犬にとって胃捻転は恐怖以外の何物でもない。状況は違うにしても、馳さんとこのワルテルや、モモラテ一家のラテも同じバーニーズで胃捻転を起こしている。
 しかも病院への連絡はつかないままだ。その二頭も迅速な対応のおかげで命に別条はなかった。
 「まずい、まずい、まずい!!!」
 この状況をどう対処すればいい? こういうとき、どうすればいいんだ!?
 毛虫を噛んだことが起因することはあまり心配ないだろう。
 問題はこのパニック状態から胃捻転など引き起こし、病院への連絡もとれないまま手遅れになってしまうことだ。
 まずはこのパニック状態からの脱却。まずはしぅばもぼくらも落ち着くことが肝心。
 そう思ったぼくは、とにかくこの閉塞状態から抜け出すためと、一縷の望みをもって車で病院へ向かうことにした。先生は電話に出れなくても住居にはいるだろう。しぅばの容態が急変したら、そのドアを蹴破ってでも先生を叩き起こせばいい、そう思った。
 車を慎重に飛ばした。しぅばはイレギュラーなお出かけに妙にテンションが高い。それが逆に心配でもあったけど、始終ぼくはしぅばに当てにもならない声を掛け続けた。
 「大丈夫だぞ、しぅ。おれが付いてる。おれが助けるからな。絶対、大丈夫だぞ、しぅ。」
 実際、ぼくは全然大丈夫なんかじゃなかった。恥ずかしく、情けない限りだけど、おろおろしまくりだ。
 そしてしぅばと出会ってから初めて思った。初めて実感した。

 しぅが死ぬかもしれない。 しぅばが居なくなってしまうかもしれない。 くそ! くそ! くそ!

 ぼくはこれまでの怠慢を呪った。
 涙も出なかった。
 ただただ、自分の浅はかさを呪った。

 「たのむ! しぅば! 死なないでくれ!!!」

 病院へ車を乗り入れると、もちろん病院は真っ暗で締っている。住居の方も真っ暗だ。
 念のためインターホンを鳴らしてみる。応答はない。
 しぅばが乗っている荷台をのぞくと、それまでパニック状態で血走っていたしぅばの目が落ち着きを取り戻していた。しかも、「とうちゃん、どこ遊びに行くの?」と逆にウキウキしてやがる。
 ぼくは一時の危機的なパニック状態から脱却したことを感じた。
 腰が砕けそうにあるのを堪えて、よめに電話を入れる。
 よめもよめで、「毛虫」についてぐぐっていたようで、それ自体の心配はさほどないことを知っていたようだ。
 ぼくは帰路につくことを告げ、しぅばを見ると、落ち着きは取り戻したけど、やはり口の中は気持ち悪いようで、口の廻りをやたらと気にしている。
 「ばーか。 これに懲りたら、もう毛虫なんか食べてみようとするんじゃないぞ!」と頭をくしゃくしゃすると、解っているのかいないのか、「てへ」っと笑う。
 家に着き、念のため今日は一緒に寝ることをよめに告げ、リビングに布団を敷いてもらう。
 いつもと違うイレギュラーな状況にしぅばも嬉しげだ。

 しぅが口をンパンパする音を聞きながら、深夜2時に就寝。

 そして朝5時。
 しぅばのパンチで目が覚める。
 「ごはん、ちょうだい」と。

 写真はそんな元気を取り戻した今朝のしぅばです。
 ハツラツすぎて、若干、むかつきます。(笑)

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※ 画像はクリックするとおっきくなります。


 尚、愛犬が毛虫をしぅばのように噛んでしまった方へ。
 毛虫を噛むと、その匂いの強さや、その針や毒で口の中や廻りが痛痒くなるようですが、命への危険はないようです。その際は牛乳を薄めて飲ますと緩和されたりするようですのでご安心を。
 そしてやはり一番怖いのは、パニックです。それは犬だけじゃなく人間も同様です。
 まずは落ち着いて対処することが肝心ですが、主治医と連絡が取れない場合、緊急で対応してくれる動物病院を予め複数リストしておいたほうがいいでしょう。そしてやたらと動き回ることはよくないようなので、犬が好きな場所、ゲージや狭い場所(しぅばの場合は車の荷台)を見つけておいて、そこに一緒にいてあげることで、まずはパニック状態から出来るだけ離れるようにすることが肝要だと思います。

 昨夜の件は、反省すべき点が多すぎました。
 それが後悔じゃなく、反省として今後に生かすことが出来るというのは幸運であったと考えるべきでしょうね。

 みなさんも、後悔先に立たずです。 気をつけましょう!




 それにしても、、、、、ああ、ねむい。

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by silvadog | 2013-06-05 10:07 | しぅば犬


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