2010年 05月 13日

あいつの尾っぽが垂れるワケ

 2010年5月13日

 あれはGW中、川へ遊びに行った次の日の朝のこと。
 いつものように散歩に出かける、ぼくとしぅ。 家を出た瞬間、いつもとは違う違和感を覚える。

 なんだこりゃ? なんだこの違和感は?

 いつものようにはしゃぎながらあちこちと匂いを嗅ぎまわりスキップしてるしぅば。
 でもいつもと何かが違う。 明らかに何かが違う。

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 この上の二枚の写真を見て、もしくは一枚目だけを見て、その違和感に気付く人は少ないかも知れない。 そして写真の二枚目は、まさにその違和感を如実に表している。

 そう、しぅばの尾っぽが垂れ下がっている!

 しぅばの尾っぽはそうそうなことでもない限り垂れ下がることはない。 垂れ下がるのは、物凄く何かに怯えているときで、ぼくに怒られても垂れ下がることはない。 あのワルテルに追い掛け回され、挙句にソーラやその他の犬たちにも集団リンチのように囲まれた軽井沢のドッグランでも、しぅの尾っぽは垂れ下がることはなかった。 そんな本当は神経質なくせに、どこか図太い性格を持ち合わせているしぅの尾っぽが垂れ下がっている。 これはある意味、事件といっても過言ではない。

 なんだ!? なんだ!? どしたー、しぅ! なにがあったんだ、しぅ!!

 そんなしぅに駆け寄り、頬ずりしながら耳打ちすると、困惑した顔で、しぅばが訴えかけた。
 「父ちゃん、なんだか尾っぽの付け根が痛いんだ。 これって何なの?」

 痛いのか? 痛いのか? そういって尾っぽを握ってみると、今まで聞いたことのない声でしぅばが、「いた!」っと悲鳴を上げた。 ぼくは安心した。 精神的なものではなく、痛みからならいつかは治る。 しかし痛くなった原因が分からないのは気持ちが悪い。 散歩から戻りヨメにその話をすると、ネットで何やら調べてきたヨメがこう言った。

 「どうも、川遊びなんかで尾っぽが冷えたりすると、筋肉痛みたいな症状で痛くなることがあるんだってさ。」と。

 なるほど、昨日、川へ行ったという状況から考えても、原因はそれしか思い当たらない。
 とわいえ、そうだとしたらあの日川へ水没したぼくも、おしりが冷えて痛くなってもよさそうなもんだなと、おしりをさすってみる。 あ、痛い! 確かにぼくもおしりが痛い!
 でも、よくよく考えてみて、多分ぼくのこのおしりの痛みは打ち身だなとひとりごちながら、しぅにささやく。

 ん、しぅ。 安心しな。 父ちゃんもおしりが痛い。 痛みの原因はまったく違うけど、痛いのは父ちゃんも一緒。
 だから、父ちゃんのおしりが痛くなくなったころには、お前の痛みも消えてるはずだよ。

 意味不明で訳のわからぬ慰めの言葉であっても、お互いの痛みを共有しあったことで、しぅの目から少しだけ不安が消えた。

 案の定、3日ほどしたのち、しぅの尾っぽは元に戻った。
 その二~三日の間、「父ちゃん、おれ、病気なのー。」っと痛くもないのに甘えるしぐさもあったが、甘えてもおやつをもらえないことを悟ると、散歩のときだけ尾っぽをわざと下げ、病人の振りをしていたりもしたが。

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 やっぱり、しぅの尾っぽは上にあがってないと、らしくない。

 しかし、しぅの尾っぽの痛みは3日ほどでなくなったが、解せないのはぼくのおしりの痛みだった。 あいつが治ったあとも、ぼくのおしりはそのあと、一週間くらい続いた。

 今はもう痛くはないが、どうやら歳を取ると、年々怪我の治りも遅くなるらしい。



 けっ




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by silvadog | 2010-05-13 10:50


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